治療回数で見分ける歯医者の素質

歯医者に通うと、治療にかける時間が5分程度で、すぐに「残りは次回に」と持ち越されることが多いと感じる人は決して少なくありません。欧米では、一つの治療に対して健康保険が支払われるため、複数回に分けて治療をすると歯医者にとっては非常に効率が悪いため、少ない回数でさっと治療できることが多いようです。しかし日本の場合には、健康保険の仕組みの中に「再診料」という点数があるため、1回で終わる治療でも何回かに分けることによって歯医者には多く点数が加算されるようになっています。そのため、悪徳な金儲け主義の歯医者にかかると、歯のお掃除をするだけでも何回も足を運ばなければいけなかったり、1回の治療時間が短く回数ばかりが増えてしまう事にもなってしまいます。

治療回数は、それぞれの歯科医ごとに異なります。例えば、成人の歯科クリーニングをする場合、一度ですべてのクリーニングをしてくれるケースはマレ。成人の場合には歯垢や歯石が多く、治療に時間がかかりすぎてしまうからです。そのため、クリーニングでも4回～6回に分けて行うクリニックが多くなります。しかし、それ以上の回数がかかったり、クリーニングの後で虫歯を見つけたりする場合には、回数を増やそうとしている悪徳歯医者の疑いがあるので注意しましょう。良心的な医師なら、患者さんへの負担も考えながら、できる限り患者さんのリクエストにこたえるような回数へ調整してくれます。上から目線で「無理だよ、そんなの」と突っぱねる医師は、できれば避けたいものです。